国連防災世界会議にラポーターとして関わって
現代心理学部心理学科2年次 田中 志歩
2015/06/24
立教生のキャンパスライフ
OVERVIEW
現代心理学部心理学科2年次 田中 志歩さんは、2015年3月に宮城県仙台市で開催された「第3回国連防災世界会議」にラポーター(記録係)として参加しました。
国連防災世界会議にラポーターとして関わって
ご存じの方も多いと思いますが、今年の3月、ちょうど北陸新幹線が開通した14日から5日間、宮城県仙台市で「第3回国連防災世界会議」が開催されました。毎日70から100を超える会議が催され、私は、そのうちの国連経済社会局が主催するパブリック?フォーラムにラポーターとして参加してきました。ラポーターというのは記録係のことです。3人1組で2セッションずつ担当し、おおむね英語で話される講演者の話を書き留めて、それを約90分以内に英語で要約して提出するというものでした。この業務に応募した動機は2つあります。1つ目は、以前から東日本大震災被災地復興に関するボランティアに参加したいと考えていたからで、2つ目は、英語力向上のためです。今回のような、会議で話される英語を聞き取って要約するという作業は、今の自分にはハードルが高いと感じていました。しかし、大学のキャリアセンターの方から、「在学中は難しいと思えるものにこそ挑戦した方がいい」と言われたのを思い出し、応募することにしました。
共に生きること、共感する力
国連防災世界会議で、会議の要約を チームの仲間と相談しているところ(左端が筆者)
私が担当した会議では、「障害者を含む『インクルーシブ』な国際防災枠組みとその実施に向けた行動」について話し合われました。これは立教学院の教育理念の一つ、「共に生きる」にもつながることだと思います。そこで、マジョリティーに位置する人とマイノリティーに位置する人が「共に生きる」ために必要なことを考えてみました。理念にもあるように、一番必要なのは共感力です。では、共感するためには何が必要なのでしょうか。
まず、自分とは違う立場にいる人に、良い意味で興味を持つことだと思います。そして、とにかく話してみることだと思います。実際に話しもせずに、相手を判断することはよくありません。もし、身近にそういった人がいない場合は、関連する授業を受けたり、本を読んだり、映画を見たりするのも良いかもしれません。そうして得た情報は、時として自分の想像とははるかに違うことかもしれません。どう想像してみても、想像できないことかもしれません。しかし、どんなに自分には理解しにくいものでも、その情報を信じてみる。教えてくれた相手を信じてみる。このようなプロセスから共感は生まれるように感じます。
まず、自分とは違う立場にいる人に、良い意味で興味を持つことだと思います。そして、とにかく話してみることだと思います。実際に話しもせずに、相手を判断することはよくありません。もし、身近にそういった人がいない場合は、関連する授業を受けたり、本を読んだり、映画を見たりするのも良いかもしれません。そうして得た情報は、時として自分の想像とははるかに違うことかもしれません。どう想像してみても、想像できないことかもしれません。しかし、どんなに自分には理解しにくいものでも、その情報を信じてみる。教えてくれた相手を信じてみる。このようなプロセスから共感は生まれるように感じます。
2014年11月に参加した国連主催の「模擬国連ワークショップ (MUN Workshop in Tokyo Japan)」会場にて
現在、私は臨床心理士を目指しています。その上で国境なき医師団に参加するなどして国際協力にも携わりたいと考えており、2014年11月には、国連主催の「模擬国連ワークショップ」にも参加しました。臨床心理士とは、さまざまなバックグラウンドを持つ方たちと関わる職業のため、共に生きること、共感する力は必須といえるでしょう。共感力を向上させるためにも今後とも学びを深めていきたいです。本機会をくださった方、お世話になった全ての方に感謝します。
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご注意ください。
※本記事は季刊「立教」233号 (2015年6月発行)をもとに再構成したものです。定期購読のお申し込みはこちら
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